日経新聞のイオン「100%個人株主でいい」 手厚い株主優待、機関投資家も評価という記事を読みました。
株主優待を通じて顧客を巻き込み、株主を「ファン」に変えていく姿勢は、まさにインベスタマー戦略です。

インベスタマー(株主 兼 消費者)について知りたい方は以下の記事をチェックしてみてください!


記事要約
日経新聞によると、イオンは現在、97万人以上の個人株主を抱え、株主優待カードによる最大7%キャッシュバック制度が人気を集めているとのこと。
さらに全国で株主懇談会を開催し、応募倍率は10倍超の盛況ぶり。役員や上場子会社の社長と直接意見交換できる場は、株主にとって特別な体験になっています。
「個人株主100%でいい」と語る執行役もおり、2025年9月には21年ぶりの株式分割(1株→3株)を実施。最低投資額を下げ、さらに個人株主を増やす狙いです。


イオンの株主優待まとめ
イオンの株主優待は「株主さまご優待カード」が目玉です。
持ち株数に応じて、買い物代金の3〜7%がキャッシュバックされます。(2025/8/19現在の情報)
さらに、長期保有株主優待制度などもあり、株主にとって「持っているだけで得する」内容になっています。
この優待は単なるおまけではなく、購買活動を通じて企業売上にも直結する仕組みになっているのが特徴です。


感想・自分の視点
「個人株主100%でいい」は、まさにインベスタマー戦略!
消費者が株を持ち優待を通じて店舗に通ってくれる(企業が真っ当な商売をしていれば)長期的な価値につながる。
今回、イオンの優待内容も見てみて「優待=コスト」ではなく「優待=マーケティング投資」として捉えているんだと感じました。



株主を「熱心なファン」に変える戦略ですね
ここが面白そう!イオンの「株主アプリ構想」
さらに注目したいのが、現在開発中だという「個人株主と直接コミュニケーションを取るためのアプリ」です。
アプリを通じて株主の属性や購買情報を知ることで、個人株主対応を充実させる。
これが実現すれば、
- よく使う店舗に応じたオーダーメイド優待
- 投資家向けイベントのパーソナライズ案内
- 株主限定の試食や体験イベントの招待
といった形で、株主優待が一律サービスから個別最適化された体験へ進化する可能性があります。



私自身「株主=顧客データの融合」はかなりのゲームチェンジャーだと思います。投資が「証券口座の中の数字」ではなく、「生活に直結する体験」へ変わるイメージが湧いてきました
他事例との比較
ここで忘れちゃいけないのが前澤友作さんの「カブアンド」。
生活者が楽しみながら株を持つという発想は、イオンのやり方に非常に近いです。
「株を買うこと=企業を応援すること」だと自然に感じられる仕組みをどう作るか。
サンリオのファン株主制度などもそうですが、「ファン株主」というインベスタマー戦略は今後さらに広がっていくのではないかと私は思っています。
ニュースを読むときは「株価に直結するか」だけでなく、「自分の生活や投資スタイルとどう結びつくか」を考えてみるのも面白いです。
まとめ
イオンの「お客様を株主に」という考え方は、まさにインベスタマー戦略。
これは、前澤さんの「カブアンド」と同じく「投資を楽しむ文化」や「投資で生活を豊かにする」を広げる試み。
株式投資が「お金のため」から「企業との関係を楽しむ」ものへと進化していると感じました。



最後まで読んでいただきありがとうございました